KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成29年度 第二回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:ベンチャー)

在宅介護や被災地での遠隔診断実現のためのヒューマンヘルスケア・センサの開発

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新技術の概要(発明のポイント)

超高齢化社会を迎えるにあたり、厚労省では病院施設の不足解消のため、在宅介護を推進するための法改正準備を進めている。また我が国は、近年多くの震災を経験した。特に避難所では医師や看護師の不足で充分な診察や治療ができず、高齢者や持病のある患者が死亡する2次災害が問題になっている。そこで本研究では、大学が保有するバイオセンサ技術を、IT企業ならびに液晶パネル製造企業の保有技術と融合させ、病院施設や介護者の不足を補うための遠隔診断システムと生体内の生化学情報収集のための携帯型バイオセンサ測定器を製品開発した。

従来技術・競合技術との比較

・測定器は手のひらサイズ世界最小
・血液、唾液、尿に含まれる疾病由来のタンパクをng/mlの濃度まで検知
・専用IoTサーバーとインターネット接続でき、遠隔から生体内情報のモニターや病気の早期発見を行うことが可能

新技術の特徴

手のひらサイズの測定器で、いつでも、どこでも、だれでも生体試料(血液、唾液、尿)や、食品等の検査が可能。スマートフォンを介したインターネット接続で遠隔から生体内情報のモニターが実現

想定される用途

・自宅で健康状態をセルフチェック
 (例 トイレでの尿や便による健康診断)
・避難所で健康状態を遠隔診断(例 無痛血液検査、腫瘍マーカー検査)
・スーパーやコンビニでの食品鮮度測定

特許情報

[出願番号]特願2017-022253

[出願公開広報の発行状況]未発行