KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成30年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:ものづくり関連技術)

柔軟機構による小型・軽量・精密・清潔なロボット開発

新技術の概要(発明のポイント)

本発明では,この動力伝達・変換を材料の大変形を用いることで小型・軽量・精密・清潔なロボットを開発している.今回紹介するロボット機構では,Ni-Ti合金を用いることで,柔軟にフレームそのものが変形し,動作を行うことが特徴である.

従来技術・競合技術との比較

従来機構では,ベアリング,ピン,ナットなどの要素によって動力を変換し,適切な仕事を行うため変換を行うのが通常である.これら要素を用いることで機構は複雑化し,そのため小型性,軽量性,メンテナンス性,清潔性などが損なわれることが問題であった.

新技術の特徴

提案技術を用いて,脳神経外科手術用に開発したロボットを紹介する.最新の試作機は直径が2mmで,先端に4つの自由度を有している.このようなロボットは他に例が無く,発明の優位性を示している.

想定される用途

・小型・軽量・精密・清潔が特に求められる環境でのロボット
・例えば,医療/半導体/光学/食品分野等におけるロボット
・医療レベルの滅菌・消毒性を有することを第三者機関による試験で確認済み

特許情報

[出願番号]特願2015-197194

[出願公開広報の発行状況]発行済