KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成30年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:ものづくり関連技術)

パルス電界を用いる食品の革新的低温プロセス技術

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新技術の概要(発明のポイント)

パルス電界(PEF)は、膜構造を有する対象を選択的に非加熱的に傷害することによって膜を介した物質移動を容易にします。このメカニズムは、液体中の微生物の殺滅や、青果などの細胞内成分の抽出に利用可能です。非加熱なので、処理対象におけるタンパク質などの成分劣化が小さく、高品質な食材の提供を可能にします。

従来技術・競合技術との比較

PEF法は、液体食品の低温物理殺菌法として、成分劣化が小さく、かつ高速処理を容易にする唯一の方法です。青果などからの成分抽出法としても、圧搾法と組合わせて、抽出率の向上と成分劣化の低減を実現します。

新技術の特徴

本技術は、PEFと生体膜の性質に基づく適切な温熱を組み合せたシナジー効果によって、液体の殺菌や細胞内成分の抽出において、従来のPEFの作用を劇的に向上させました。

想定される用途

・液体食品の殺菌
・青果ジュースの効率的かつ品質劣化の少ない抽出
・微生物の細胞内成分の低温抽出

特許情報

[出願番号]特願2018-089105

[出願公開広報の発行状況]未発行