KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第二回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:ベンチャー)

【パネル展示】細かな表面粗さの分布から生成した渦による流れ制御技術

新技術の概要(発明のポイント)

ダクト内の流れや船舶・航空機および自動車周りの流れを制御する技術。壁面に細かな表面粗さを付与し(例えば、梨地処理を施すなど)、摩擦力を制御することにより渦を発生させて混合促進を行う。航空機、自動車等のボディや風車翼の流れの抵抗低減、エアコンルーパーやダクト内での混合促進などの利用が想定される。

従来技術・競合技術との比較

流れに渦を発生させる従来の渦発生器と比べると粗さ寸法が小さく(おおよそ1/10以下)、導入によるエネルギー損失が小さい。従来の渦発生器による渦生成は局所位置に限定されるが、本方法は長い区間に渦発生を持続できる。

新技術の特徴

表面粗度の程度が、数十μmからミリオーダーで可能なので、サンドブラストやサンドペーパーの貼り付けなど、簡単な加工技術で対応可能。

想定される用途

・船舶、航空機及び自動車の抵抗低減
・流れを用いたプロセスにおける混合促進

特許情報

[出願番号]特願2011-197618

[出願公開広報の発行状況]