KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第二回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:ベンチャー)

酸素プラズマによる農産物の鮮度保持技術

新技術の概要(発明のポイント)

農産物の腐敗や品質低下の要因である細菌や真菌などの微生物を酸素プラズマにより不活化することで鮮度保持の向上を可能とする。酸素プラズマ中の短寿命活性種を用いることで、薬液不使用(ドライ)、無残留性、常温下での殺菌が可能である。同時に、農産物への適度な酸化ストレスの付与による抗酸化物質産生の向上が得られる。

従来技術・競合技術との比較

農産物の殺菌においては、いわゆるポストハーベスト農薬が禁止されているため,収穫後に殺菌・消毒を行う有効な手段がない。酸素プラズマは残留性が一切無く、農産物表面のクチクラを分解しにくいため、人と農産物に対して安全である。

新技術の特徴

・常温、ドライ・低湿プロセスで処理可能。
・病原体に対するプラズマの高い殺菌力、耐性菌を作らない殺菌が可能。
・プラズマは短寿命(1ミリ秒以下)であることから、化学物質などの残留性無し。
・酸素プラズマによる適度な酸化ストレスにより抗酸化活性が向上。

想定される用途

・農水産物の殺菌・消毒処理
・青果物、生鮮品の輸送や貯蔵時の殺菌消毒
・穀物や種子、粉体の殺菌・消毒処理

特許情報

[出願番号]特願2014-011853

[出願公開広報の発行状況]