KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:自動車)

竹の革新的利活用技術

新技術の概要(発明のポイント)

環境問題の一因となっている竹を固体高分子形燃料電池のガス拡散層および超高純度・高アスペクト比セルロースナノファイバーとして利用する技術を提供します。この技術の最大の特徴は、専門的な技術や経験がなくとも簡単にそれらを製造できる方法です。

従来技術・競合技術との比較

上記ガス拡散層には、化石資源由来のカーボンファイバーが主に用いられています。竹で代替できれば、相応の二酸化炭素削減が期待されます。また、竹セルロースナノファイバーは、針葉樹由来品に比べ純度とアスペクト比の点で上回ります。このような竹の利用は、竹害という環境問題の解決に貢献できます。

新技術の特徴

基本的に、竹に機械的・化学的処理を行って繊維化し、成型して、炭素化することで製造でき、従来のカーボンファイバーと比較して90%以上の性能を発揮します。また、セルロースナノファイバーは前記繊維化の後に数工程を踏むことで製造できます。

想定される用途

・燃料電池用ガス拡散層、フィルター、ガスバリアフィルム、紙おむつ、消臭シート、化粧品
・自動車部品、住宅建材、内装材。
・電子デバイス(半導体封止材、プリント基板、透明シート)

特許情報

[出願番号]特願2013-151032

[出願公開広報の発行状況]発行済