KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:自動車)

金属箔触媒及びその製造方法、並びに触媒コンバータ

新技術の概要(発明のポイント)

パルスアークプラズマ法を用いて耐熱性ステンレス箔上にRh薄膜層を析出させることにより、成型が容易な金属箔触媒を開発した。本材料は実用条件における自動車排ガス浄化触媒として有効に機能し、熱負荷による活性低下を抑制する技術を同時に開発することで高い実用性を実現した。本材料の使用により従来と比較して大幅な貴金属使用量の低減が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

湿式プロセスを必要とする従来のハニカム触媒製造と比較して複数のプロセス省略が可能であり、また従来の1/3程度のRh使用量で実用条件における自動車排ガス浄化性能を発現する。従来では実現不可能な高いセル密度でハニカム触媒が作成できる。

新技術の特徴

ステンレス箔表面に厚さ数nmという極めて薄い触媒層を形成することにより、触媒層形成後も延性を失わず任意の形状への加工が容易である。

想定される用途

・自動車排ガス浄化触媒
・工業用触媒

特許情報

[出願番号]特願2015-166264

[出願公開広報の発行状況]未発行