KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:自動車)

拡散を抑えた気体搬送技術による車内の快適性および安全性の向上方法の提案 (車載空調および空気清浄技術の向上)

新技術の概要(発明のポイント)

本技術は、車載用空調および空気清浄器に対して、調温・調湿された空気および清浄化されたクリーンな空気や酸素を局所空間内に閉じ込めた状態で拡散を抑えながら搭乗者まで搬送する技術を適用することで、燃料消費量の削減と快適性の向上の両立、および高濃度酸素によるドライバーの意識活性(居眠り防止)を図ることを目的としている。

従来技術・競合技術との比較

本気体搬送技術では、二種類の搬送技術(渦輪式搬送法およびエアーカーテン噴流法)を搬送目的に合わせて使い分けることで拡散抑制の効果を高めている。この様な搬送技術の開発例は他になく、現状では競合は無い。

新技術の特徴

本技術を用いた車載空調では、調温空気の搬送中に発生する混合拡散に起因した熱拡散を抑制できるため、搭乗者に直接的に調温空気を運ぶことができ、快適性の向上および燃料消費量の削減を図ることが出来る。また、調温空気を清浄化空気や高濃度酸素に置き換えれば、ドライバーの意識活性を図ることができ、居眠り運転防止に貢献できる。

想定される用途

・車載用空調の送風技術
・車載用空気清浄器の開発
・非接触式医療気体投与装置の開発

特許情報

[出願番号]特許第5846617号

[出願公開広報の発行状況]発行済