KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:自動車)

磁気粘性流体および磁気粘性流体の製造方法

新技術の概要(発明のポイント)

新規なMR流体(ナノMR流体)の生産技術開発、応用開発を行っている。ナノMR流体は数十から百ナノメートルの鉄粒子を用い、表面の修飾によって分散媒との親和性を高め、単純なシリコンオイルを溶媒に用いていることによって粒子の沈降、低速時の伝達力の変動幅、高速時の溶媒中の添加剤の分離を抑制する。

従来技術・競合技術との比較

一般的にMR流体は外部磁場によって伝達力を制御できるが、容易に粒子が沈降すること、低速時に伝達力の変動が大きくなること、高速時に溶媒中の添加剤が分離することなどが問題である。これらの課題を上記の新技術で解決している。

新技術の特徴

新規なMR流体(ナノMR流体)を応用することによって、安全性を確保しながら小さな力も安定に、且つ高速に伝えることができる。

想定される用途

1.自動車の駆動系、制御系
2.ロボットの駆動系、制御系
3.バーチャルリアリティにおける力触覚デバイスの開発

特許情報

[出願番号]2008-169418

[出願公開広報の発行状況]発行済