KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:自動車)

焼入れ硬化性金属板の溶接方法

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新技術の概要(発明のポイント)

簡易な方法により引張せん断強度の大きいスポット溶接重ね継手を得ることができる焼入れ硬化性金属板の溶接方法を提供する。スポット溶接により生成するナゲットの外周の母材を重ね部分の両面側からそれぞれナゲットの外周端から2~5mmの幅で外周全体にわたって焼入れ処理することを特徴とする焼入れ硬化性金属板の溶接方法。

従来技術・競合技術との比較

自動車車体全体の高強度化が求められているなかで、破断部はスポット溶接部となる場合が多く、溶接継手自体の高強度化が求められている。本技術ではナゲット径を大きくすることなく簡易な方法により引張せん断強度の大きいスポット溶接重ね継手を得ることができる。

新技術の特徴

本技術では、スポット溶接ナゲット端部近傍にレーザを用いた加熱により、硬化領域を新たに生成し、破断位置を応力集中部であるナゲット端から遠ざけることで引張せん断強度を向上させるという方法です。

想定される用途

自動車車体構造部材材料用

特許情報

[出願番号]特許第5995162号

[出願公開広報の発行状況]