KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:自動車)

大気圧プラズマによる各種金属の表面窒化法

新技術の概要(発明のポイント)

我々独自の大気圧プラズマ技術を用いれば、真空装置を一切使わない簡易な金属窒化処理が可能になる。これにより、これまでにない機械材料の高強度化技術、また医療材料の生体適合性向上技術が生まれることが期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来のプラズマ窒化処理には真空設備が必須である。これと比較し、我々の手法では大気圧プラズマを用いるため、真空設備が不要である。さらに電源を含め装置が小型であることから、プラズマ装置自体がポータブルである。

新技術の特徴

大気圧プラズマとして、「パルスアーク型プラズマジェット」および「誘電体バリア放電」の2種類を用いる。それぞれ特徴が異なり、前者は極めて簡易な局所的窒化処理を可能とし、後者は大面積処理・パターニングの可能性を有する。

想定される用途

・プラズマ源を現場に持ち込むデリバリー窒化
・複雑形状部材の低環境負荷窒化
・医療現場におけるチタン材料の高性能化

特許情報

[出願番号]特願2016-056206

[出願公開広報の発行状況]未発行