KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成28年度 第一回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:自動車)

蒸気機関(排熱回収システムのための蒸気機関)

新技術の概要(発明のポイント)

機関や燃焼器などから排出される高温ガスの熱エネルギーを熱交換器により回収し、その熱によって加圧した作動流体(液体)を加熱し、この過熱液をピストン機関のシリンダ内へ噴射させることにより、フラッシュ蒸発を発生させ、さらにシリンダ壁を加熱することでフラッシュしなかった飽和液を蒸発させ、動力を発生させる装置を提供する。

従来技術・競合技術との比較

ランキンサイクルを用いた排熱回収システムに比べて、本発明では装置の小型化が可能であり、自動車への搭載性に優れている。また、2つの方法でエネルギー変換を行うことで熱効率の向上が期待できる。

新技術の特徴

自動車用内燃機関をはじめとして、機関や燃焼器から排出される燃焼ガスのもつ熱エネルギーは未利用のまま大気中に排出されている。この熱エネルギーを動力に変換するための蒸気機関を提供する。

想定される用途

・自動車用内燃機関
・発電機用小型内燃機関
・燃焼機器(バーナ、小型燃焼炉)

特許情報

[出願番号]特許第5804555号

[出願公開広報の発行状況]発行済