KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成27年度 第三回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:農業)

未利用資源「竹」からのノンタール・抗菌性竹酢液

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新技術の概要(発明のポイント)

竹を特定の温度領域の過熱水蒸気で処理したのち、冷却凝縮することにより、特定の有機酸類を主成分とする機能成分を一定量以上含有し、かつ、タール成分、特に発がん性の原因となるベンゾピレン類を含有しない食中毒原因菌に対して抗菌活性を有する抗菌性竹酢液を得る技術である。

従来技術・競合技術との比較

従来の乾溜により得られる木酢液や竹酢液は、タール成分が大量に含有されるため、それを除くために、長期間の静置による沈殿分離、さらにろ過や蒸留操作を必要とする。しかし、本技術は、最初からタール成分を含まなず、さらに機能成分を高濃度に含有している。

新技術の特徴

本竹酢液は、アトピーの原因である黄色ブドウ球菌や食中毒菌であるセレウス菌の増殖抑制に選択的な効果を有する。そのため、これらの機能を活用する用途展開が期待される。

想定される用途

・対アトピー用の入浴剤
・食中毒抑制用噴霧剤
・農業用忌避剤

特許情報

[出願番号]

[出願公開広報の発行状況]未発行