KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成27年度 第三回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:農業)

竹の建設分野への活用法

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新技術の概要(発明のポイント)

日本では放置竹林が問題となり、この伐採された竹材の有効利用が急務となっている。竹は高い吸水効果と繊維質で引張強度に非常に強い性質を持っている。そこでこれらの特性を地盤の改良材としての有効活用する方法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

自然由来の竹の吸水性を有効活用し、超軟弱な浚渫土砂を瞬時に改良できる工法である.周辺土壌のpHが上昇する一般的なセメント改良工法に比べ、自然にやさしい工法で、竹チップの吸水によりその後の処理におけるセメント添加量が減少するエコな工法である。

新技術の特徴

廃棄物となる竹を有効利用し、竹の吸水特性、繊維強度、無害で自然由来の素材の有効利用として、地盤改良における含水比低下に伴うセメント系固化材の減少と、竹繊維自体の引張強度を地盤の補強材として発揮する。さらに防草の効果もある。

想定される用途

・ため池,高炉浚渫などの高含水比底泥の地盤改良
・竹繊維を活かした短繊維補強土工法への利用
・竹繊維を活かした新しい土系舗装

特許情報

[出願番号]特願2010-250119

[出願公開広報の発行状況]発行済