KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成27年度 第二回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:フーズ・メディカル)

食品の機能性を網羅的・効率的に評価可能なシステム

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新技術の概要(発明のポイント)

本食品機能性評価システムは、(1)食品をヒト培養細胞に作用させ、(2)ヒト細胞中の複数のマーカータンパク質の変動パターンを測定し、(3)得られた変動パターンから解析プログラムを介することにより、当該食品の機能性(体調調節機能)を多項目にわたり一度で評価予測できる。

従来技術・競合技術との比較

従来は、食品の多様な機能性を評価するためには、調べたい機能性ごとに個別の試験方法を実施しなければならず、多くの労力と時間を要する。それに対し、本評価システムでは、一度の実験で複数の機能性を同時に評価可能である。

新技術の特徴

ヒト細胞中の実際のマーカータンパク質の変動パターンに基づき、学習機能を備えた解析プログラムにより、食品の機能性を網羅的かつ効率的に評価する技術である。最近、本システムを用いたスクリーニングにより、宮崎県産農産品の中から機能性を有する農産品を見出し、試験管レベルの試験だけでなく、マウスを用いた動物試験においてもその効果を確認した。

想定される用途

新規機能性食品・医薬品開発のスクリーニング

特許情報

[出願番号]特許4150761号

[出願公開広報の発行状況]発行済