KTC大学連携型地域知財モデル事業

平成27年度 第二回KTC大学合同新技術説明会(テーマ:フーズ・メディカル)

薬物依存症に対する新規治療薬の開発

PDFアイコン当日資料PDF

新技術の概要(発明のポイント)

多発性硬化症の治療薬であるフィンゴリモド塩酸塩が神経伝達物質であるドーパミンの過剰なシグナル伝達を抑制することを明らかにし、コカインなどの薬物依存の処置または予防の薬剤になることが期待される。

従来技術・競合技術との比較

多発性硬化症治療薬フィンゴリモド塩酸塩は、脳梗塞治療や嫌悪記憶の消去に有効であるとの報告のみである。新技術はフィンゴリモド塩酸塩の中枢神経系作用を見出し薬物依存に対する第2用途薬剤になると期待される。

新技術の特徴

フィンゴリモド塩酸塩の前投与で、コカインなどの薬物投与後の自発行動が抑制させる。神経化学的検討から、ドーパミンD1シグナル伝達を抑制する結果が得られ、フィンゴリモド塩酸塩の中枢神経系作用を見出した。

想定される用途

・薬物依存症の治療薬
・パーキンソン病治療薬による副作用の軽減

特許情報

[出願番号]特願2015-124397

[出願公開広報の発行状況]